カルトナージュには作品のレベルを上げるためのテクニックがいくつかあります。
例えば箱の内側を分ける仕切りや、箱を持ち上げやすくする持ち手穴、作品を優美に見せるカーブした縁など…。
それらがひとつの作品に詰め込まれていたら、とてもやりがいがありますよね。
カルトナージュがお好きな方なら、今回ご紹介する作品はぜひ作ってみたくなると思います♪
今回ご紹介する作品は、『持ち手のあるかご』です。
こちらの作品は講習作品の上級に掲載されています。
難易度の参考になさってくださいね。
講習作品はこちら⇒講習作品
パピエコトンのカルトナージュ教室は少人数制の和やかな雰囲気の教室です。
月に一度、一緒に楽しい時間を過ごしませんか?
初心者さんから講師を目指す方まで、幅広いレベルに対応いたします。
カルトナージュ教室についてはこちら⇒パピエコトンのカルトナージュ教室が始まります♪ 2025年4月17日(木)・さっぽろ創世スクエア
レッスンの日程についてはこちら⇒パピエコトンのカルトナージュ教室 6月~8月のレッスン日のお知らせ&5月末の大通公園のライラック
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さて、今回の作品はポイントがたくさんあります。
写真もいっぱい撮りましたので最後までお付き合いくださいね。
作品の側面は直角ではなく、斜めになっています。かごっぽい形ですよね。
真ん中に仕切りがあるのでかごの中を整理しやすく、この仕切りが持ち手の役割も兼ねているので持ち運びもしやすくなっています。便利な作品なのですよ。
今回はうさぎさん柄の生地とピンクのチェックの生地、それとピンクのスキバルを使用して作りました。
ピンクのチェックの生地は前回と同じものです。何と合わせても可愛く仕上がってくれるのでつい使ってしまいます。
前回の記事はこちら⇒まるで中世ヨーロッパの宝箱みたいな形♪ 蓋がドーム型の箱
ピンクのスキバルはお馴染みの紙の温度さんで買いました。この色味が大好きで、紙の温度さんで買い物するときは複数枚買って切らさないようにしています。
こちらのスキバルです⇒スキバルビキュアナ薄ピンク 小5229
うさぎさん柄はマリエッタさんで購入しました。
マリエッタさんはショッピングモールなどに入っているので、買い物ついでに立ち寄って買ってしまいます。
このうさぎさん柄、よく見ると色々な子がいるのですよ。どの子も可愛かったのでそれぞれの面に使ってみました。
微妙な違い、わかっていただけたでしょうか?持ち手のある面は、持ち手とかごの側面を同じ子で合わせてみました。
仕切りを違う角度から撮ってみました。
斜めの側面に合わせて仕切りをつけなくてはならないので、四角い箱の仕切りよりも難易度が高くなります。
この作品のもう一つのポイント、持ち手穴をアップで撮ってみました。
縁のピンクのスキバルの部分を同じ幅に仕上げると、グンと見栄えが良くなります。
合わせるのが難しい部分ですが(私もちょっと失敗しました)、確認と調整を繰り返して丁寧に仕上げていきましょうね。
持ち手の曲線もアップで見てみましょう。
このカーブはカッターでカットします。なめらかな曲線になるようにカットしましょう。
縁のスキバルは同じ幅で見えるように調整します。
調整する部分がたくさんあって大変かもしれませんが、根気よく頑張りましょう♪
作品を上からも撮りました。
内側はいつものトレー型の作品と同じ要領だから、そんなに難しくないわ…と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ここに最後のポイントがあります。
それは、内貼りの高さを揃えるということです。
写真を見ていただくとわかりやすいと思いますが…。
仕切りの左右の面に貼るケント紙の高さがズレると結構目立ちます。
布に貼る前に、ケント紙の左右の高さを必ず確認して調節しましょう。
以前何かで「美は細部に宿る」という言葉を聞いたことがあります。
縁から見えるスキバルの幅やケント紙の高さ。ついおざなりになってしまう部分かもしれませんが、作品をより美しく仕上げるために細かい部分を大切にしましょうね。私も心に刻みます。
こういう話をすると、「私には無理です~」とか、「そんな細かいことできません~」とか言う方がいらっしゃいますが、私の経験ではこういう方の方がこだわりにこだわってケント紙を0.1mm単位で調整していたりします。
人間には意外な面があるものです。まずはチャレンジしてみましょう♪
最後におまけの写真をひとつ…。
赤ちゃんたちが楽しそうに遊んでいます♡可愛いですね。
作品の大きさをわかりやすくするため…というのはこじつけで、ただ単に撮りたかっただけです(笑)。
こうしてみると賑やかなベビールームって感じがしますね。色味も赤ちゃんたちにぴったり。家具とか置きたくなります。
実家の両親の様子を見に行くついでに昔のシルバニアを引っ張り出してみようかな。
今回もパピエコトンのブログにお付き合いいただきありがとうございました。
細かい話ばかりで見ているだけで疲れた…という方もいらっしゃるかもしれません。
最後のシルバニアちゃんの写真で癒されてくださいね。
カルトナージュって難しそう、大変そう、というイメージを持たれるかもしれませんが、作品作りに慣れていくと細かい調整もなんのその、むしろ張り切ってやってしまう感じになりますよ。
カルトナージュ沼はそれだけ深いのであります。
それでは、次の記事でお会いしましょう♪